核心概念
四足ロボットの足を用いた操作(pedipulation)に知覚機能を組み込み、静的および動的な障害物を回避する強化学習ベースのアプローチを提案する。
摘要
本研究では、四足ロボットの足を用いた操作(pedipulation)に知覚機能を組み込むことで、静的および動的な障害物を回避できる強化学習ベースのアプローチを提案している。
まず、従来の盲目的な足操作スキルに基づいて訓練を行う。その後、シミュレーション上で様々な障害物配置のシナリオを用いて、足の位置指令に従いながら障害物を回避する行動を学習させる。さらに、シミュレーションと実機の知覚ギャップを埋めるため、実機の高さスキャンデータに基づいてノイズを付加する。
実験の結果、提案手法は未知の環境や動的な障害物に対しても一般化できることを示した。また、足の接触を許可するかどうかを切り替えることで、障害物回避と操作を切り替えられることも確認した。
統計資料
足の位置指令に対する追従誤差は、接触を許可しない場合で0.057m、許可する場合で0.047mであった。
単一の障害物に対して、足の位置指令が障害物内部を通過する場合でも、障害物を回避しながら足の位置を追従できた。
複数の障害物が近接している場合でも、ロボットは障害物を回避しながら足の位置指令を追従できたが、ベースの回転が制限されると低品質な追従となった。
引述
"我々は強化学習ベースのパーセプティブ・ペディピュレーション制御を設計し、ロボットの近傍の障害物を回避しながら足の位置指令を追従できるようにした。"
"我々のコントローラは、訓練時に使用した限定的な障害物シナリオから一般化し、未知の幾何学形状の障害物や動的な障害物に対しても効果的に回避行動を示した。"