本研究では、量子ビット(キュービット)が環境との相互作用によって引き起こされるさまざまなエラーに対して固有の保護を持つキャットキュービットを実装した。キャットキュービットは量子力学的な安定状態の集合体として符号化されており、自律的にビット反転エラーから保護される。
実験では、超伝導回路を用いてキャットキュービットを実現し、ビット反転時間が10秒を超えることを示した。これは従来のキャットキュービットの実装と比べて4桁の改善である。また、量子重ね合わせ状態の準備と観測、位相反転時間の測定を行い、ビット反転保護を損なうことなく量子状態の制御に成功した。
この実験結果は、固有のエラー保護と量子制御の両立が、これまでにない水準で実現できることを示しており、将来の量子技術への応用に向けて重要な一歩となる。
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