本論文では、新しい量子耐性アダプター署名方式SQIAsignHDを提案している。
まず、楕円曲線上の同型写像(isogeny)と四元数環に関する数学的な前提知識を説明する。
次に、アダプター署名の定義と性質について説明する。アダプター署名は、標準的な電子署名の一般化であり、署名の中に秘密のランダム性を隠すことができる。
その上で、SQIsignHDを基礎署名方式として用いて、SIDH上の人工的向き付けのアイデアを活用することで、新しい量子耐性アダプター署名方式SQIAsignHDを提案する。SQIAsignHDは、既存の量子耐性アダプター署名方式であるIASと比べて、プレ署名とフル署名のサイズが大幅に小さくなっている。
最後に、SQIAsignHDのセキュリティ解析を行い、量子ランダムオラクルモデルにおいて安全性を証明する。
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