Core Concepts
本手法は、ロボットの運動学を自動的に分解し、事前に解かれた幾何学的サブプロブレムを利用することで、高速かつ安定な解析的逆運動学の導出を実現する。
Abstract
本論文では、ロボットの逆運動学(IK)を自動的に導出し、高速に計算する新しい手法を提案している。従来の解析的IK手法は、手動での導出が必要だったり、数値的に不安定だったり、記号操作に時間がかかるという問題があった。
提案手法では、ロボットの運動学を再モデル化し、事前に解かれた幾何学的サブプロブレムを利用することで、IKを自動的に導出する。具体的には以下の手順を踏む:
- ロボットの運動学を再モデル化し、並進軸や交差軸を検出する。
- ロボットの運動学クラスを特定し、対応するサブプロブレムの分解を適用する。
- 事前に解かれたサブプロブレムを組み合わせることで、ロボットの解析的IKを導出する。
提案手法は、従来手法と比べて、IK導出時間が桁違いに高速である一方、計算精度も高い。また、オープンソースのツールボックスを提供しており、IKの自動導出と高速計算を実現している。
Stats
UR5ロボットのIK導出時間は39μsであり、IKFastの15分と比べて桁違いに高速である。
UR5ロボットのIK計算時間は、提案手法が他手法と比べて最も高速である。
Quotes
"本手法は、ロボットの運動学を自動的に分解し、事前に解かれた幾何学的サブプロブレムを利用することで、高速かつ安定な解析的逆運動学の導出を実現する。"
"提案手法は、従来手法と比べて、IK導出時間が桁違いに高速である一方、計算精度も高い。"